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  1. おちフルがあまりにも刺さらないこの現代の不思議を探求するため我々はかつてゆるキャンの影でひっそりと放送されていたきららの佳作スロウスタートの地へ向かった…
    ゆるキャンとおちフルは個人的にはちょっと似ててきらら的にはテーマ設定が色濃く作品に埋め込まれている
    他方スロウスタートは当然テーマ性はあるのだが日常よりでふんわりした印象
    設定類も作り込まれているというよりあくまで企画自体に寄り添った(きらら的には)自然な設定で押し付け感がない
    本作が放映されていた当時、世間的にはゆるキャン一択で本作は空気も空気で話題にすら上がらなかったが個人的にはこちらのほうがよりきらららしさを纏った良作と思えた
    当時もゆるキャンには設定の作り込み、(スロウスタートに比べれば)尖ったキャラクター、テーマ性に特化したプロットなど見ているこちら側が少し距離を感じる、有り体にいえばキャンプに興味がないのに女の子が可愛いからキャンプが楽しそうという主客転倒にハメ込まれる居心地の悪さを感じていたのを思い出した
    翻っておちフルだがその作り込みやキャラ設定が如何にもアイドルに興味のないこちら側をやはりハメ込んでしまうその作品性に同じ類の座りの悪さを感じざるを得ない
    それがおそらくこのおちフルが刺さらない主たる要因じゃないかなと思われる
    つまり観察する側の主体をメタ的フレームから嵌めてこられていることに対する反発が底流にある
    いやいやお前あばば先生好きじゃん、ステラのまほう好きじゃん、と言われるとまぁねとなるのだがあれは漫画やゲームというテーマが個人的内面に深く浸透していて違和感なくそのフレームを受け入れられる受容体が十分に備わってるからといえなくもない
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  2. 中に出すか外に出すか…それが問題だ