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    料理の自信を無くしていたリョウだったが生活にきりんが現れたことで少しずつ変化がおきる。きりんが熱を出したとき、きりんがおいなりさんをねだるときに、かつての祖母との(食)生活の記憶がよみがえり家族の愛情を振る舞う。祖母がリョウにしてくれたように、リョウもまたきりんに愛情をもって接する。「祖母がやっていたことをやっているだけ」。それこそが料理を美味しくする秘訣ではないでしょうか
    あたかもリョウの妹(ヘタすると娘)のように扱われていたきりんだが一人で東京行きを決めたりするほどもともと自立心は強くお世話になりっぱなしでは気がすまない。リョウの家庭の事情を聞き「リョウの家族になってあげる」。なってあげる、というリョウを保護下におくかのようなきりんの保護者気質がいい!布団をリョウにかけてあげたり、寝言を言うリョウの頭を撫でてあげたりきりんからも愛情を施します。決してリョウに甘えるだけの関係ではないのです。
    持ちつ持たれつの新しい家族関係の物語に期待します