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  1. 桜のシーン描写がめちゃきれい。4人の恋愛描写は最後まであまりベタベタせず、かと言ってありがちなフラグに気づかない天然を演じ続けるわけでもなく、ほどよい中途半端さで微妙に進んだのが良かった。最後には将来的な発展を思わせてくれてたし。

    ほーたろーとサトシ、マヤカと先輩を始めとする人間関係、そして残酷な能力差の描写が最高に良かった。特に劣勢側の心情・行動にとても共感した。ミステリー部分ではなく、ミステリーを通じて登場人物それぞれの機微を丁寧に描くことに重点を置いているのが個人的に大ヒット。まさにほろ苦い青春群像劇!

    全体的には、序盤・終盤は単発の抑えめな内容で、中盤を数回に分けた長めで盛り上げたのが構成的にとても良かった。2クールだったけど、ピンドラやシュタゲみたいに途中でダレる感じがなく、毎回楽しみで、ストーリー的にもツライと思うことはなかった。逆に言えば、微妙な右肩上がりな進み方で、前述の作品のような中盤キツイけど最後にはカタルシスを感じられる作りにはなっていないので、どちらが良いとは言えないところだけど、個人的にはこのタイプの作品もかなり好き。そういうのはさじ加減がとても難しいとは思うけれど。
    2期に期待したい。原作も読もう。
  2. 氷菓は、原作でもアニメでも地方農村のモヤモヤした空気感をうまく描写していますね。年中行事にまつわるドタバタ感はとても雰囲気でてた。

    内容のほうは、さすがに原作で1巻まるごと使っていたエピソードを30分に収めたおかげで、村の人々の思惑や里志についての細かいエピソードが削られていました。けれど、むしろ奉太郎とえるのエピソードであるということを割りきって作られていたので、2人の物語の最終話としてうまくまとめられていたと感じます。

    原作と描写が異なる部分で、とくに印象的だったのは、終盤に奉太郎が口にした「ところでお前が諦めた経営的戦略眼についてだが、俺が修めるというのはどうだろう?」というセリフ。原作では結局口にすることができずモノローグでの描写だったのだけど、アニメではちゃんと言えていましたね(伝わってなかったけど)。アニメでは、原作以上に奉太郎とえるの関係性が伝わりやすくなるような工夫があちこちにあったので、このアレンジもその一環なのでしょうね。

    尺の都合でOP/EDがカットされることが多かった本作ですが、最終話ではどちらもちゃんと収めてきたところは、地味によかった。
  3. 終わっちゃうのか…